■【思い立ったが吉日生活 】■
 それは数日前の夕方のこと。
「母さーん!今日の夕飯は何?」
尚がいつものように害のある妖怪を追い払う仕事をこなして、
いつものように母であるラディに夕飯の献立を尋ねたときだった。
「ええとね、尚の好きなトマトを沢山使ったサラダに…マンドラゴラの姿焼きよ〜。
ああ、そうだわ〜。尚、あなた明日からひとりだちねv」
「わvトマト?でも僕マンドラゴラの姿焼き見た目がグロくて嫌い…。で、[明日からひとりだち]?
初めて聞く料理名だ。・・・ってえぇえ!??」
突如母の口からひねりだされた(?)いきなりすぎる言葉に尚は固まった。
「なっ、なっ、何言ってんの!!!?母さんお得意の天然ボケ?それにしても今日は無理が」
「あらいやだわ、母さんは天然ボケなんかじゃなくってよ??
…あらあら、マンドラゴラが焦げちゃった…まだ食べられるかしら〜?」
と、いいながら彼女は既に炭化したマンドラゴラをつついている。
尚は「明らかに食べられない」という意見を飲み込み、話を進めることにした。
 ラディ(母)は天然の…というか天性のボケで突拍子がない、しかも変な思い込みも
激しいのでただの冗談として流すのは少々不安だったからだ。
「…あの、冗談だよね?」
「??…あら、マンドラゴラが焦げたこと?ほんとよ〜?ちょっとだけだけど…」
「違う(即答)」
「??…(考え中)…ああ、ひとりだちのこと?やあね、冗談なわけないじゃないの。」
「…(一応)なんで?」
「だって真さん(尚の父)がこの世の人でなくなってから早…ええと…そう、早120年もたったのよ?
尚も今年でえと…62歳になったんだし、そろそろ頃あいでしょう?」
「…母さん、あえて言わせてもらえば父さんが他界してから今年でまだ70年だし、
僕は80歳前後だよ?肉体年齢は10歳だけど。計算合ってないって」
「あらあら、そうだったかしら?それはいいとして…」
…こういう大雑把なところが彼女らしいといえば彼女らしい。
「それならなおさらいいじゃないv尚ったら母さんが気づかないうちに
そんなに大人になっていたのね…母さん嬉しいような悲しいような…!」
「いやいや、そこは気づいてよ。僕が童顔なのは認めるけどさ。」
しばしの沈黙。母は微笑んだまま、息子は疲れた顔のまま。
「とにかく、一人暮らしって学ぶことが多いのよ?尚v」

こうして尚は長年住み慣れた我が家を出て(半分追い出され)、TheBreezeへと向かうことになった…。

■BY 
文章力が皆無なので読みにくいとは思いますが…U
ちょっとでも尚のことを知っていただけたらこれ幸いと思って書かせていただき
ました。もちろん題名は母さんのことです(笑)
あ、苦情は一切受け付けませんので☆(オイ)(2003/7/26)