アクセル |
お、いい女……。
そこのカノジョ。
綺麗な髪じゃん? |
一回戦イノ |
イノ |
それって
誘ってるつもり? |
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アクセル |
そのしとやかな黒髪と
挑発的なボディ!
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キミとはゆっくり
話し合ってみたいなぁ。 |
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イノ |
ふふ、いいわよ。
じっくり教えてあげる。 |
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アクセル |
どうよ、俺の腕前は?
つきあう気になった? |
二回戦ソル |
イノ |
悪いけど、まだまだね。
それと、先約があるの。 |
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アクセル |
ちなみにそれ、
どんなヤツ? |
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イノ |
ソルって男、
知ってる? |
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アクセル |
なぁんだ
ダンナのお知り合いだったの?
どうりでお強い……。 |
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イノ |
会ったら伝えといて。
イノが探してたって。 |
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アクセル |
はいはい……。 |
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アクセル |
はぁー。か弱い女性ってな
もう時代遅れなのかねぇ。 |
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おっ旦那。
いいところで。 |
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ソル |
何だぁ? |
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アクセル |
いや、ほんのちょっと前、
ダンナの知り合いに会ってさ。 |
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なんかダンナを探してたよ。
赤い服と赤い帽子の
じゃじゃ馬。 |
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ソル |
……どこへ行った? |
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アクセル |
っと、その前に、
一手お手合わせ
どう? |
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ソル |
ちっ。
しゃぁねぇな。 |
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アクセル |
ダンナの知り合いか……
あの剣幕からして、
やっぱ「あの男」の関係かね。 |
三回戦闇慈 |
闇慈 |
あ、「あの男」ってな、
「あの男」のことかい? |
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アクセル |
いきなりだな、おい。
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闇慈……だったっけ?
アンタも変なもの
追ってると
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ソルのダンナに
焼き殺されるぜ。 |
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闇慈 |
なぁに、そいつは
承知の上よ。 |
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それより、その鎖がまの
腕は上がったかい? |
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アクセル |
見たけりゃ
見せてやるよ。
そらっ! |
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梅喧 |
テメェか、
やつを追ってるのは。 |
四回戦梅喧 |
アクセル |
まぁね。
ちょいとワケアリでね。 |
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梅喧 |
悪ぃが、あいつは
俺の獲物だ。 |
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アクセル |
え、えものって
どうすんの? |
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梅喧 |
斬る。
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アクセル |
まてまて、そりゃ困る。
そりゃぁ困る。 |
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梅喧 |
アレに味方
するってのか?
なら容赦しねぇぞ? |
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アクセル |
まいったな。
別に味方するわけじゃ……。 |
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梅喧 |
違うなら、
三つ数える内に
さっさと消えな。 |
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三、ニ、一……。 |
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アクセル |
ふぅ、ふぅ……。
ここまでくりゃ大丈夫か。
今日はついてないねぇ。 |
五回戦ジョニー |
ジョニー |
おいアクセル?
なぁんでおまえまで
こんなところに来てるの? |
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アクセル |
よっ。ジョニーの団長。
ちょいと人探しでね。 |
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ジョニー |
おまえひょっとして
赤い服の
女楽師を見たか? |
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アクセル |
見た見た。いい女だった。 |
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ジョニー |
悪いこた
言わんから、
忘れて帰れ。 |
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アクセル |
そういう
わけには……。 |
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ジョニー |
いくんだな、これが。
……そのうち埋め合わせは
してやるからな。 |
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アクセル |
ひどっ! |
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アクセル |
どんだけヤバイか
知らないが
みんな心狭すぎ! |
六回戦テスタメント |
テスタメント |
それは
面白い見解だな。
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アクセル |
で、でたっ! |
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テスタメント |
これより先に行くなら、 |
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私より、もっと
忌まわしい者を
見ることになるぞ? |
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アクセル |
な、なに? |
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テスタメント |
やめておけ。
人の子には過ぎた運命よ。 |
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アクセル |
運命ってのはよく知らんけどさ。
誰でも一度くらいは
約束ってやつをするだろ。 |
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テスタメント |
時は過ぎ、言葉は
虚しくなるものだ。 |
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アクセル |
そりゃ真実かも
しれんけどね。
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そゆこと言ってるとモテないよ?
俺は、めぐみのところへ帰る。
絶対にな。
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そう約束したんだ。
自分にな。 |
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いつか治療法が
見つかったら
お邪魔しますよ。 |
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アクセル |
忌まわしいもの……
忌まわしいものねぇ。
何だろ? |
七回戦イノ |
イノ |
テメェかよ! |
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アクセル |
よぉ、カノジョ。
また会ったね。
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きっと僕たちの間には
小指に赤い糸が……。 |
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イノ |
せっかく張った
網をめちゃくちゃに
しやがって……。
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アクセル |
網?
なんのこと?
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イノ |
もういいっ。
テメェの首だけ
もらってやる。 |
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アクセル |
ちょっ!
待っ!
わぁっ! |
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アクセル |
姉さん、落ち着いてよ。 |
ED |
あの男 |
部下が迷惑を
かけたようだな。 |
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アクセル |
アンタが……
ソルのダンナの知り合いかい? |
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あの男 |
そんなところだ。
私に用があるのだろう? |
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アクセル |
あ、俺、こう見えても
タイムスリップ体質って
やつでさ。 |
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どうにかしたいんだが。
アンタもそうなんだろ? |
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あの男 |
いや、私はただ
少し長生きなだけだ。 |
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時空を超えることは
できんよ。 |
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アクセル |
あちゃー、そうなの? |
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医者に聞いたらさぁ。 |
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俺の「どういつそんざい」
ってのがいて、
それが原因だって。
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あの男 |
ああ、それならば
心当たりがある。
レイヴン? |
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レイヴン |
おまえが……私の。
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アクセル |
……まずい、
なんか飛びそうな感じ。 |
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あの男 |
当然だ。
同一存在同士が
近づけば斥力が働く。 |
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この時空に、
二人の君がいる。 |
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そのせいで、片方は
一ヵ所に留まれない。
片方は消えることができない。 |
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アクセル |
いいいったい、
どうして
そうなったのよ? |
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レイヴン |
おまえが
それを言うのか? |
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あの男 |
ああ、もとはといえば、
それは君のせいだ…… |
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アクセル |
えっ!何それ!
うわぁっ! |
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あの男 |
……もっとも、
まだ先のことだがな。 |
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