スレイヤー |
警察機構のカイ殿と
お見受けする。 |
一回戦カイ |
カイ |
いかにも
カイですが
何のご用ですか? |
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スレイヤー |
なに、
ちょっとした
挨拶だよ。 |
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夜の王が陽光を浴びる時は
昼の守人に断るのが慣わしだ。 |
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カイ |
……その口上は、
もしや、異種? |
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スレイヤー |
無粋な名だが、いかにも。
まずは、その腕を
見せてもらう。 |
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カイ |
ふむ。
無様なところを
お目にかけましたね。 |
二回戦ファウスト |
スレイヤー |
何の。これほどとは。 |
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カイ |
それにしても
なぜ、あなたが? |
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スレイヤー |
陽光が陰れば
月が昇るが道理。
これを見たまえ。 |
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カイ |
手配書ですか……。
これは!? |
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スレイヤー |
その通り。
増えた名に作為を
感じないかね。 |
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カイ |
ご忠告
感謝しましょう。
早速、調べなければ。 |
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スレイヤー |
さて天が下に
新しきものなしとは
言うが……。 |
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天ならぬ我が身には
見知らぬ者とてある
ということだな。 |
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ファウスト |
それはこちらも
ご同様ですよ。 |
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人を超えた者や
人であった者は
見ましたが |
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人にあらざる人型に
お目にかかるのは
これが始めてです。 |
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スレイヤー |
人語を解するとは
面妖だな。 |
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他に何ができるか
見せてもらおう。 |
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ファウスト |
いでしょう。
生物学的な興味は
私にもあります。 |
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スレイヤー |
まったく時の流れも
たまには面白いものを
見せてくれる。 |
三回戦ポチョムキン |
ポチョムキン |
貴殿がスレイヤーか?
大統領から
伝言がある。 |
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スレイヤー |
して、その内容は? |
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ポチョムキン |
俺から奪ってみろ、
とのことだ。 |
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スレイヤー |
ガブリエルも
相変わらず
人が悪い。 |
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ポチョムキン |
どういう意味だ? |
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スレイヤー |
弟子に稽古を
つけさせたいなら
そう言えばよかろうに。 |
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では、行くぞ! |
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ディズィー |
……あの
どなたですか? |
四回戦ディズィー |
スレイヤー |
小手先の技よりも何よりも、
そのあらゆるものを圧倒する
ギアとしての力。 |
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死を招く力の奔流に
遭ってこそ
我が腕は鍛えられる。 |
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ディズィー |
きゃぁっ!
何するんですか。 |
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スレイヤー |
悪いが、
実験台と
なってもらおう。 |
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ポチョムキン |
俺の負けだ。 |
五回戦チップ |
スレイヤー |
なに、君はもっと
強くなれる。
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ポチョムキン |
そのつもりでは
あるが。 |
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スレイヤー |
して伝言は
なんだね? |
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ポチョムキン |
最も新しいギアが
野放しになった。 |
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スレイヤー |
そうか……。
肝に銘じておこう。 |
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老人の繰り言、とは
思ってほしくないが。
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チップ |
やいやいやい、
そこのテメェ! |
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スレイヤー |
無礼な時代に
なったものだな。 |
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チップ |
テメェが
アサシンの
トップか! |
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スレイヤー |
控えるがいい、小僧。
古のエレガンスを
叩き込んでくれるわ。 |
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スレイヤー |
その年にして
「気」を使うとはな。
なかなかのものだ。 |
六回戦ジャム |
チップ |
テメェが
毅師匠を! |
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スレイヤー |
ふむ、仇討ちか。
見上げた心がけ
ではあるな。 |
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ならばこのスレイヤー
信義にかけて誓おう。 |
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貴様の生きている間は
貴様以外の手にかかって
死にはせぬよ。 |
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腕を磨いて
出直してくる
ことだな。 |
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ジャム |
何者アル? |
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スレイヤー |
ほほう、君も
「気」を使うか。
狙われるわけだ。 |
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ジャム |
あなたも
賞金稼ぎアルカ? |
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スレイヤー |
違う、といっても
信じまい。
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正直に言えば
その技に興味もある。 |
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ジャム |
なら
中華四千年の技を
喰らうアルヨ! |
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ジャム |
無念アル…… |
七回戦ミリア |
スレイヤー |
技は古くとも
研鑚が足りなかった
ようだな。 |
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あと百年も修行すれば
私を倒せるかも
知れんぞ。 |
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ジャム |
……アタシを
どうする
つもりアルカ? |
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スレイヤー |
どうもせんよ。
ただ忠告しておく。 |
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君の持つ「気」の技を
狙う輩がいるらしい。 |
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賞金をかけたのも
そいつらだな。 |
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ジャム |
そうだったの
アルカ。 |
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スレイヤー |
では、さらばだ。
気をつけてな。 |
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ミリア |
組織の創始者、
スレイヤー。
伝説だと思っていたけれど。 |
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スレイヤー |
察するところ
君がアサシンの
ミリア君だな。 |
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ザトー君には
悪いことをした。 |
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ミリア |
元、アサシンよ。
今頃出てきて
何をするつもりなの? |
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スレイヤー |
ザトー君を
弔おうと思ってね。 |
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ミリア |
残念だけど、
それは私の仕事。 |
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スレイヤー |
ほう。
君にとって
やつは何だね? |
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ミリア |
いくら憎んでも
憎み足りない男よ。 |
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スレイヤー |
それだけかね? |
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ミリア |
無駄話は
いい加減にして! |
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ミリア |
ザトー……。 |
八回戦ヴェノム |
スレイヤー |
……禁呪か。 |
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己だけでなく
部下にまで
強制したとはな。 |
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そこまで組織は
腐っていたか。 |
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ヴェノム |
スレイヤー殿か。
お名前はかねがね。 |
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ザトー様亡き後、
組織を預かる者です。
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スレイヤー |
ヴェノム君といったな。
形だけの敬意は
必要ないよ。 |
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君は今、
殺気を抱いている。 |
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ヴェノム |
あなたは……組織を
どうするおつもりか? |
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スレイヤー |
無に返す。 |
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ヴェノム |
では、それを
許すわけには
いかない。 |
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スレイヤー |
大胆な望みだな。
なまなかなことでは
私は死なぬぞ。 |
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ヴェノム |
ご老体。
人の知恵と技は
進化しているのだ。 |
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スレイヤー |
人の手になる技など
たかがしれておる。 |
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来なさい、若造。
種の格の差というものを
教えてやろう。 |
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ヴェノム |
あなたの勝ちだ。 |
ED |
スレイヤー |
つまらん勝利だ。 |
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技を磨いたかも知れぬが
心に迷いを抱えて
私に勝てるものかね。 |
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ヴェノム |
私に……迷い? |
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スレイヤー |
わからぬなら
考えることだ。
組織は貴様に預けておこう。
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