テスタメント |
ここが……
ジェリーフィッシュか。 |
一回戦メイ |
……騒がしいな。 |
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メイ |
……痛たたた。 |
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テスタメント |
どうした。
ディズィーは
どこだ? |
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メイ |
あっ!
どうして、おじさんまで
こんなところに? |
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もしかして
あいつとグル? |
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テスタメント |
非礼を詫びる間もなく
濡れ衣を着せるか。 |
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少々
甘やかされすぎている
ようだな。 |
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メイ |
なんだとー? |
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テスタメント |
やはり、しつけが
必要か。 |
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ジョニー |
そこまでに
しときな |
二回戦ジョニー |
テスタメント |
教育が
行き届いてないぞ。 |
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ジョニー |
……連絡もせずに
乗り込んでくる
お前が悪い! |
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テスタメント |
神出鬼没が
信条でな。 |
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ジョニー |
ま、せっかく
来たんだから……
と言いたいところだが |
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取り込み中でな。
あとにしてくれ。 |
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テスタメント |
この有様を見れば
わかるが……。 |
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おまえに預けた
あいつは
どうしている? |
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ジョニー |
……それが……
ちょっとな。 |
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テスタメント |
どうしているかと
聞いている! |
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テスタメント |
行方不明だと? |
三回戦ヴェノム |
所詮、人間など
信頼に足る存在では
なかったということか。 |
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ヴェノム |
……ここにいれば
会えると思っていた。 |
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テスタメント |
貴様は確か
アサシンの……。 |
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何のつもりだか
知らぬが |
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殺人の技では
私は殺せぬぞ。 |
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ヴェノム |
……だからいい。 |
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人ならぬ者を殺す技。
その実験台に
なってもらおう。 |
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テスタメント |
愚かしい真似を……。 |
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テスタメント |
人は、
戦い、殺すことしか
考えられぬのか? |
四回戦アクセル |
アクセル |
あれ……やっぱり
アンタも
来てたのかい? |
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テスタメント |
やっぱり、とは
何だ? |
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アクセル |
いや、ダンナもいるし
「あの男」も来てるし、
その関係かな、と。 |
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テスタメント |
……ソルに
「あの男」だと? |
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アクセル |
……あ、知らなかったんなら
今のナシ。
ってダメ? |
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テスタメント |
その話、少し詳しく
聞かせてもらおう。 |
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テスタメント |
人間ごときに
てこずったな。 |
五回戦ポチョムキン |
……しかし、
どういうことだ?
なぜ「あの男」が絡む? |
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ポチョムキン |
止まれ。 |
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あのギアは
貴様の手元を
離れたのだろう? |
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テスタメント |
ふん、
人間風情に任せておけば
この有様だ。 |
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ディズィーは
もう一度
取り戻す。 |
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ポチョムキン |
遺憾なこととは
思うが、ここは…… |
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テスタメント |
ツェップが
しゃしゃりでる
幕ではない! |
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テスタメント |
……また
繰り返しか。 |
六回戦闇慈 |
人の目に映るギアは
道具に過ぎぬ。 |
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身に過ぎた権益を
追い求め、
もろともに滅びる。 |
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闇慈 |
いいこと
いうねぇ。 |
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ま、そういう
ヤツばかりでも
ないと思うけどな。 |
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テスタメント |
……そう、
さもなくば
貴様のようなやつだ。 |
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知識のための
知識を求め |
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悲劇に向かう力を
笑って解き放つ輩だ。 |
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そこを
どくがいい! |
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ディズィー |
……。 |
七回戦ジョニー |
テスタメント |
どうした?
しっかりしろ! |
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……何が、あった? |
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ジョニー |
……一足、遅かった。
犯人は、斬った。 |
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テスタメント |
……。 |
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ジョニー |
すまん……
この通りだ。 |
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テスタメント |
生まれてからずっと
人に虐げられた
あいつが…… |
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それでも
人を信じた。
その返礼がこれか! |
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今わかった。
人は、悪しか生まぬ、と。 |
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ギアとは
その悪を滅ぼす
鉄槌であったのだ。 |
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ジョニー |
卑怯な言い方だが……
あの娘は、そんなことを
望んでいないはずだ。 |
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テスタメント |
ディズィーは
死んだ! |
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ジョニー |
……そうか。 |
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だがな、穢れてようが
なんだろうが。 |
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人として
今のお前は
見逃せねぇ。 |
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テスタメント |
安心しろ。
私も見逃すつもりはない。 |
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地獄に堕ちるのは
貴様からだ! |
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ジョニー |
ぐっ、ふっ。 |
ED |
テスタメント |
己の悪業を
悔いるがいい。 |
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メイ |
ジョニー! |
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ジョニー |
くっ……。
おまえら、
逃げろ。! |
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テスタメント |
……ディズィー、
しばらく耳をふさいで
いてくれ。 |
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いずれ静寂が
戻る。 |
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そうしたら、
あの森に帰ろう。 |
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おまえが好きだった、
あの森に。 |
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森の囁きに木々の葉擦れ。
そんなものに囲まれて
我らは憩うとしよう。 |
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さぁ叫べ!
逃げまどえ! |
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海原の果てから
天の彼方まで |
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人という人を
焼き尽くして
くれる。 |
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それこそが
我らの生まれた
訳なのだから! |
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